パスポートを取得する方に向けて、どれくらいの費用や期間がかかるのかをまとめています。スムーズな取得にむけてご一読ください。
パスポートを取得するには

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海外旅行に出かけるには旅券(パスポート)の取得が必要です。公用旅券や外交旅券のような特殊な旅券も存在しますが、基本的には一般旅券を取得します。一般旅券には5年間有効の紺色のパスポートと10年間有効の赤色のパスポートの2種類があります。
- 一般旅券発給申請書
- 戸籍謄本
- (住民票の写し)
- 顔写真
- 本人確認書類
一般旅券を発行するには以上の書類を持って、各都道府県のパスポートセンターに行きます。
受領まで最短約1週間
パスポートを申請してから受け取るまで最短でも約1週間かかります。人口の多い地域では申請日から土日祝を除いた6日目以降に受け取ることができます。人口の少ない一部地域では8日かかる都道府県もあるので、海外旅行への出発が近い場合は特に注意が必要です。
ただし、家族が事故に巻き込まれた場合など人道上の理由がある場合は早急に発行されることもあります。また、旅行までの日数が差し迫っている場合に限り、早期発給(3日~)を受け付けている自治体もあります。ぎりぎりで発行するのは危険なことや高額の手数料を追加で支払うことになるので推奨はしません。
申請時に渡されるパスポート引換証と発行手数料を納付することでパスポートを受け取ることができます。なお、受領できるのは本人確認書類を持参した本人のみです。
発行手数料
種類 | 有効期限 | 発行手数料 |
5年間有効な旅券(12歳未満) | 5年間 | 6000円 |
5年間有効な旅券(12歳以上) | 5年間 | 11,000円 |
10年間有効な旅券(20歳以上) | 10年間 | 16,000円 |
20歳以上の方がパスポートを申請するのに必要な発行手数料(料金)は10年間有効のもので16,000円です。
20歳未満の方は5年用の旅券しか取得できませんが、20歳以上の方は有効期限が5年か10年の2種類から選ぶことができます。手数料は若干高くなりますが、迷ったら10年用を取得するのがおすすめです。
海外を頻繁に訪れてパスポートのページが足らなくなった場合は2500円を支払うことで40ページの増補を行うことができます。それでも足らなくなった場合は新規発行と同じように手数料を支払い新しいパスポートに切り替える必要があります。
申請に必要な書類

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パスポートは上記の参考画像ように
一般旅券発給申請書
パスポート申請窓口に提出する申請書です。各都道府県のパスポートセンターにも申請書は置いてありますが、事前に外務省ホームページのフォームで作成した申請書を紙に印刷して持ち込むと手続きがスムーズになります。このWEB上で申請書を作成する仕組みは2018年10月1日より正式にスタートしたので、それ以前に申請した方はご存知でないかもしれません。
パスポートを新規発行する場合は、
- 一般旅券発給申請書(10年・5年)
- 申請書ダウンロード
- 申請の注意を確認して同意
の順番で項目をクリックすると、申請書の作成を行うことができます。パスポート申請書ダウンロード
申請の際にはローマ字の打ち間違いや表記ゆれに注意してください。申請後にあとから訂正することはできません。パスポートは本人を証明するための公的書類です。パスポートのローマ字と航空券のローマ字が異なると本人確認が取れず、搭乗を拒否される場合があります。
印刷後に直筆でサイン、または代理人によるサインを行えば窓口に提出する書類として完成です。注意事項に記載されている通り、本人に署名が難しい場合はサインの代筆が可能です。取得者本人の氏名の下に代筆者の氏名と続柄を記入します。
戸籍謄本

city.nagoya.jp
戸籍謄本は本籍地の役所または行政サービスセンターへ直接取りに行くか、忙しい場合は郵送してもらうことができます。自治体によって異なる場合もありますが、窓口で発行するのに手数料として450円かかります。戸籍謄本と戸籍抄本のうち、必要なのは戸籍について全部記載されている戸籍全部事項証明書(戸籍謄本)です。
住民票の写し
住民票の写しは住民票のある地域の役所や行政サービスセンターに直接取りに行くか、郵送してもらうことができます。自治体によって異なる場合もありますが、窓口で発行するのに手数料として300円かかります。
住民票を置いている都道府県内で発行する場合は住民基本台帳ネットワークで確認を行うため不要です。
顔写真

dnpphoto.jp
サイズが45 mm × 35 mmの本人の顔写真も必要です。この顔写真はパスポートの顔写真として使用されます。笑っている写真や加工した写真は申請時に却下されるので注意が必要です。
- 45 mm × 35 mm
- 6ヶ月以内に撮影
- 正面、無帽、無背景
- 顔が鮮明に認識できるもの
街なかに設置されている証明写真機や写真店で撮影するのが一般的です。証明写真機で撮影するなら700円前後です。証明写真機の中には申請に影響のない程度で美顔補正などを行う機能のついたものもあるので便利です。
また、最近ではスマホアプリで証明写真を制作できるものがあります。アプリを利用して撮影を行い、出力されたデータをプリントします。駅やコンビニに設置されているプリンターを利用すれば約30円で証明写真が入手できます。
ちなみに、カラコン等をつけた状態の写真をパスポートに使用すると、渡航時に本人ではないと認識されて「別室にご案内」される恐れがあります。詳しくは外務省のパスポート写真の規格等というページをご覧ください。
本人確認書類
申請時や受領時には申請した人が本人であるか確認するための書類が必要です。証明書として代表的なものは運転免許証や保険証です。
申請窓口の場所
提出用書類の準備が済んだら各都道府県の申請窓口へ行って申請を行います。各都道府県のパスポート申請窓口に関する案内ページヘのリンクをまとめてあるので最寄りの都道府県をクリックして場所を確認してください。不備がなければ申請から1週間後にパスポートを受け取ることができます。
地方 | 都道府県 | |||
---|---|---|---|---|
北海道地方 | 北海道 | |||
東北地方 | 青森県 | 岩手県 | 秋田県 | 宮城県 |
山形県 | 福島県 | |||
関東地方 | 茨城県 | 栃木県 | 群馬県 | 埼玉県 |
千葉県 | 東京都 | 神奈川県 | ||
中部地方 | 山梨県 | 長野県 | 新潟県 | 富山県 |
石川県 | 福井県 | 静岡県 | 愛知県 | |
岐阜県 | ||||
近畿地方 | 三重県 | 滋賀県 | 京都府 | 大阪府 |
兵庫県 | 奈良県 | 和歌山県 | ||
中国地方 | 鳥取県 | 島根県 | 岡山県 | 広島県 |
山口県 | ||||
四国地方 | 香川県 | 愛媛県 | 徳島県 | 高知県 |
九州・沖縄地方 | 福岡県 | 佐賀県 | 長崎県 | 熊本県 |
大分県 | 宮崎県 | 鹿児島県 | 沖縄県 |
窓口によって受付時間が異なりますので注意してください。
おわりに
海外旅行へ行くにはパスポートを取得しなければなりません。少しでもお役に立てれば幸いです。パスポートは取得してからが本番です。サクッと申請して、海外旅行者として旅に出ましょう!
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